情緒不安定性パーソナリティ障害

情緒不安定性パーソナリティ障害は、境界性パーソナリティ障害とほぼ同じ定義と考えてよい分類です。情緒不安定性パーソナリティ障害の人は、メンタルに打撃があると突然、感情の起伏がバーストして、周囲も手をつけられないほどに暴走します。自殺企図が出たり、リストカットしたり、危険な状態になる患者も多く、そのため、ハロマンスの注射を定期的に行ったりといった精神科医療の対象になることも多いです。

パーソナリティ障害は人格の未熟さから認知の歪みを抱える

パーソナリティ障害の状態を克服するには、本人の思考様式を変えていく必要があります。それには日常での心の筋力トレーニングにあたるイメージや口ぐせの自己訓練の積み重ねが必要です。認知の歪みを解消して、マイナスの口ぐせを治すことがもっとも重要です。認知の歪みから、悪い考え方が生じ、それが言葉や行動として出ます。悪い口ぐせを出さない訓練よりも、さらに大事なのは、考え方を軌道修正して、良い口ぐせを出す習慣を作る訓練なのです。思考習慣を修正することで、悪いものが出る以上に良いものを出す訓練をすることが大切です。これは呪文のように、良い言葉を日に何度も繰り返すことです。「見捨てられ不安、低い自己価値」を持つ情緒不安定性パーソナリティ障害は、見捨てられ不安からの解放と、自己価値の低さからの解放を進めることで、安定した対人関係が構築できるまでに回復していきます。物事の受け止め方を少しずつ肯定的なものへと切り替える取り組みを時間をかけて積み重ねることが重要です。背景にある愛着障害を癒していく必要があります。

認知の歪みを振り返る力で軌道修正する

具体的な方法としては、出来事への解釈の仕方を、振り返る、考え直す、見方を変える、といったアプローチで訓練し、さらに、良い思考を紙に大きな字で書いたものを自分の部屋やトイレのドアに貼り、目につくたびに音読するのもよい方法です。マイナスを抑えつける努力よりも、プラスを圧倒的に多く出す努力にエネルギーを集中させてみて下さい。特定の言葉が思いつかない場合に、呪文として使うのは、自分の好きな言葉で良いでしょう。たとえば、ホ・オポノポノの「ありがとう。愛しています。許します。ごめんなさい」でもよいし、「ありがとう。感謝します。許します」でも、良いでしょう。あるいは、「どんどん幸せになる。どんどん前向きになる。どんどん自信がつく。どんどん良いことがおきる」でもよいでしょう。パーソナリティ障害の人の多くは、このようなプラスのつぶやきをもっていません。その反対に、たえずマイナスのつぶやきに苦しめられています。マイナスの自動思考に支配されているのです。この流れを意図的に断ち切る働きかけが、パーソナリティ障害を完治させるのです。

自分の世界観を修正し幸せになれる考え方を認知の中に取り込む

自分と世界のかかわりについての受け止め方を改善し、良い言葉を呪文として最初は使っていくのです。自己暗示の基本的な手法です。寝る前にもぶつぶつ小声でつぶやきながら寝ます。「マイナスを消す以上に、プラスを出すことに集中する」これが一番効果的な対策です。こうしていると、マイナスは減ってきます。プラスの口ぐせが、マイナスの口ぐせを駆逐してくれるのです。情緒不安定性パーソナリティは、認知の歪みを解消していくことでその症状が次第に改善していくのです。潜在意識を浄化することからすべてが始まります。薬を使って抑えることは根本解決にはなりません。自分の世界観、人生観を見つめ直し、人生脚本を好ましい物語へと書き換えることが、人格を成熟させていく最短の方法です。情緒不安定パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害の人は、「見捨てられ不安」という世界観に呪縛されています。つまり、「他者は見捨てる」と決めつけているのです。そこから不安や恐怖が生まれ、問題行動につながるのです。また、「低い自己価値」にも呪縛されています。自己の価値は、自分次第なのだと悟るよう根気よく、認知の歪みを解消するサポートが必要となります。良いカウンセラーやコーチがついてくれることで、未熟な人格が成熟していき、これらのパーソナリティ障害はしだいに、解消され、目立たなくなるのです。

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