見捨てられ不安と恋愛依存症

恋愛依存症の女性は、自分を幸せにしてくれない男性を見捨てることができないという思いで、ずるずると関係を続けていく傾向があります。これは、一見すると男性が女性を利用しているかのように映りますが、実際には、恋愛依存症の女性のほうが、その男性を利用しているのです。依存する人、依存される人という区分けが厳密にあるというよりも、むしろ共依存といって、「依存されることに依存する」という要素があります。

恋愛依存の背景にあるパーソナリティ障害

共依存のようになる人は、自分に自信がなく、常に不安感を持っています。自分のことが嫌いであるという人が多いです。つまり、セルフイメージが不健全なのです。そうなっている原因は両親との関係性から始まっています。両親から受け取れなかった愛情を、恋人、伴侶から、受け取るのに必死になっている状態が恋愛依存の本質です。潜在意識の中にある観念を修正していくことと、インナーチャイルドセラピーという手法で、心理療法によってこれを改善することができます。恋愛依存症になりやすい人格障害のタイプに、依存性パーソナリティ障害と境界性パーソナリティ障害
があります。依存性パーソナリティ障害は、両親からの束縛が幼児期に強くて、支配されるような育ち方をしてきた人に多く出ます。自分に自信がなく、周囲に流されやすいため、恋愛関係になると、相手に依存して、その支配下に陥るような心理状態になりがちです。また、境界性パーソナリティ障害は、見捨てられ不安が強く、それが原因で、恋愛対象に強い心理的依存を起こします。これら恋愛依存症を引き起こす人格障害は、自分で自覚されることはほとんどないため、周囲から、恋愛依存に陥っていることを指摘されても、「私は彼を愛している」「彼のことが好きだから」
と、自分の依存状態を正当化することが多いです。愛情の名のもとに、自分の依存を正当化しているのです。この状態から脱却させるには、ひとえに恋愛依存症について自覚させるしかありません。

愛着障害の現れとしての恋愛依存症

恋愛依存の背景にある境界性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害について教えて、本人の自覚を育てることが大切になります。自覚することでそれを脱却しようとするプロセスが初めて開始されるからです。強い「見捨てられ不安」にもとづいていないか、そして、相手を支配したり、コントロールしたりしようとしていないか、そういった観点から自分の恋愛について見つめなおすことで自覚するきっかけが得られます。注意すべきことは、自分が献身的に相手に尽くしていると思い、愛を捧げているほうだと思っていることが多い点です。実際には、献身や服従を提供することで、自分が相手の愛情を得たい、相手から見捨てられたくないのです。つまり、本当の愛情のバンパイアは本人なのです。このことを恋愛依存症の人に自覚させてあげることがもっとも重要です。潜在意識の中にある見捨てられ不安から来る「見捨てられることへの恐れ」が根源にあり、相手をコントロールする行動へと駆り立てるのです。それが献身や服従によってなされるものが恋愛依存症ということです。その根源にあるのが愛着障害です。

恋愛依存とインナーチャイルド

【質問】
私は世間から認められるような人を恋人に選べません。異性に対する異常な依存かファザコンかなとも思います。 私は生き方を変える事が正しいと思えないし、自分が求めているものが、そこにあるような気がするのです。娘を育てていく事に恐怖を感じます感情のコントロールが上手くいかないと涙が止まらなくなります。日常生活に支障がでるため薬に頼って生きています。

【回答】
これは、インナーチャイルドの状態が不安定な人にみられる典型的な恋愛傾向です。インナーチャイルドの癒しが必要かと思います。おそらく幼児期の両親との関係性において、心の傷になる出来事があったものと思われます。それが、恋愛衝動の歪みを生み出しているのです。ヒプノセラピーは自己変容をもたらす力があります。それは、自分が別物に変わるという意味ではありません。自分の個性そのままに、それがより完成され洗練された本来のものへと進化するという意味です。本来の自己が、トラウマによって歪められているのであり、その歪みが癒されて傷が治ると、自己本質が表れてくるのです。それを癒すことで、娘さんもまた救われていくはずです。多くのインナーチャイルドに原因がある親子問題は、虐待や言葉の暴力となって、次の世代に連鎖して継承されてしまいます。その悪しき継承を断ち切るには、母親のインナーチャイルドを癒すことが先決です。それができれば、子供の世代からの負の連鎖を断ち切ることができます。それを行う時期ですが、子供が小さければ小さいほど、子供への悪影響は最小限度におさえられます。 もちろん、結果的に恋愛に対しての負の衝動もなくなり、自分を幸せにできるような恋愛が営めるように変容します。

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