前世療法は心の人間ドック

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前世療法と前世の意味

一回の前世療法で出てくる前世は、普通は一個から数個です。その前世は、今の本人の問題解決に必要な前世が出てきます。同じ人が数週間から数ヶ月後に再び前世療法を受けると、また別の前世が出てきます。これは、それぞれの前世の持つメッセージの意味や悟りの内容が、本人のその時のレベルに相応しいものが出てくるためです。

こうして、いくつかの前世をみることで学びは深くなっていきます。魂のガイドさんのアドバイスも同じです。一度目に出たアドバイスとはまた違った内容が二度目のセラピーで出てきます。本人の成長や悟りに応じて、その時その時に必要な教えがガイドさんから出されていくためなのです。「前世療法のセラピーは何回ぐらい受ければ、効果があるのでしょうか?」こんな質問を受けることが時々あります。いま抱えている大問題を解決する場合、多くは二~三回から十回ぐらいまでのセラピーで問題解決へとむかうことも多い前世療法ですが、さらに効果的に活用する方法もあります。それは、半年に一度~年に一度ぐらいの間隔で三年ぐらい続けて受けてみるという方法です。

意識の浄化は段階を経て進む

人間の意識が成長するため、半年に一度(あるいは年に一度)のペースで三年ほど続けてセラピーを受けると、回を増すごとに見える前世は奥深い内容のものが出てくるようになり、具体的で詳しい見え方になってきます。そこからの悟りや気づきも多くなります。魂のガイドさんのアドバイスも回を経るごとに丁寧で具体的になっていきます。前回のアドバイスに基づいて自分なりに努力した結果をふまえて、さらにかみくだいたアドバイスが出されるのです。自分専用の家庭教師、メンターがついてくれているようなものです。続けると、三年後には人生行路がまったく違った素晴らしいものへと変化していることを実感されることでしょう。

トラウマとヒプノセラピー

トラウマには、幼児期に両親から受けた虐待や心の暴力によってできあがった「禁止令」。成長したあとでショックなことがあったためにできあがった心的外傷。そして前世の自分が強烈に味わった苦痛や悲しみに由来する前世のトラウマなど、さまざまなものがあります。禁止令というのは、インナーチャイルド(幼き自分の意識)が呪縛にかかるもので、これは一種の催眠です。催眠にかかったまま成長するようなものです。具体的には「私は存在価値を認められてはいけない」「私は幸せな家庭を築いてはいけない」「私は富や成功を手にいれてはいけない」「私は理想的な相手と結婚してはいけない」などなど実にさまざまな禁止令が存在しています。この命令は無意識にかけられており、自分で自覚して、この呪縛を解除しないかぎり、無意識の行動を支配して、恋愛や結婚、対人、親子関係をしばります。前世のトラウマも強烈な場合があります。これは前世療法を受けることで、その実態を思い出し、いわば見破ることで、解除の力が生じていきます。

前世療法の流れ

ヒプノせラピーでは、一度のセラピー内で、インナーチャイルド⇒前世⇒魂のガイドと流れていくので、すべてを一度でできることもありますが、問題が複雑だとその一つを処理するだけでそうとう時間がかかり、一度のセラピーでは一つか二つで終わってしまうこともあります。その場合は二度目以降が必要になります。ヒプノセラピーには自己変容をもたらす力があります。それは、自分が別物に変わるという意味ではありません。自分の個性そのままに、それがより完成され洗練された本来のものへと進化するという意味での自己変容なのです。本来の自己が、トラウマによってゆがめられているのが現状であり、その歪みが癒されて傷が治ると、自己本質が表れてくるのです。

催眠療法家の技量

私のところにセラピーにこられる方の中には、よその施設で何度か、ヒプノセラピーを受けた方もいらっしゃいます。以前に受けてきたセラピーの内容を詳しくきいてみると、どうも「?」というようなケースをしばしば耳にします。20回近くセラピーしながら、一度も問題解決の核心部分にせまれないセラピスト。ヒプノセラピーといいながら、カウンセリングしかしないセラピスト、などもいます。そして、例外なくそういったセラピストは医師ではありません。看護師でもありません。普通の会社員だった人が何かのきっかけで二日ほどの講習会にいき、〇〇催眠療法協会認定ヒプノセラピストの資格を五万円そこそこで取得。そして、ヒプノセラピストを名乗って開業している、こんなケースは実に多いのです。私は、催眠療法だけは、医師およびそれに準じる医療従事資格者から受けるようにと、再三、メルマガや著書で読者に訴えてきました。それはこんな話を耳にするたびに受けたお客様がかわいそうだと思うからです。

セラピストの技量

同じお金をかけて、時間をかけて、ヒプノセラピーを受けるのに、これほどピンからキリまでのレベルの差がある。それもこれも催眠療法士という国家資格が存在しないからなのです。誰でも名乗れる資格、それが催眠療法士なのです。法律の規制も何も受けていない。野放しの分野です。催眠状態とは、時に危険も伴います。それを管理し、安全に対処できるには、医療従事の経験が不可欠です。くれぐれも、医療従事経験者、医師から催眠療法、前世療法は受けましょう。ワイス博士は『前世療法2』(PHP)で「前世療法は医師から受けたほうがよい」と明記しています。

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