医師から催眠療法を受けるほうがよい理由

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催眠療法は医師の資格を持つセラピストから受けるほうが良いです。その理由は、第一に催眠療法士の国家資格が日本では存在しないため、誰でも簡単にサロンを開業しても違法にならないという現実があります。このため医療関係者でもない普通の人が、全米催眠療法協会などの講座を受けて認定催眠療法士の資格をとり、開業するケースも多いです。これは二日間の簡単な講座で誰でも取れるものであり、この程度で本格的なセラピーができるとは思えません。

医療機関通院中の人は注意が必要

もうひとつは心療内科や精神科の通院歴のある人の場合は特に病気を悪化させないよう配慮が必要です。薬の知識、病気の知識、生理学の知識もないにわかセラピストにかかることは危険でさえあります。最期に、催眠状態にはいった場合に、ごくまれにですが自律神経の失調のような血圧変動を起こしたり、体調不良をおこすケースもあり、医療知識や臨床経験がないセラピストに患者の安全が確保できるのか疑問です。しばしばオンラインの催眠などを受け付けるセラピストをみかけますが、離れた場所の相手が催眠中に体調変動や事故に見舞われた時の責任をどうとるのでしょうか。インナーチャイルド療法(これも催眠療法)や瞑想がオンラインでできますというものなども危険です。

なぜ、医師から受けるほうが安全なのか?

ただし、残念ながら医師のセラピストは全国で数カ所しかありません。催眠状態での体験を現実に統合する作業ができないセラピストが多い。これが医師以外をすすめられない、もうひとつの要因です。精神科医であるブライアン・ワイス博士も、著書「前世療法2」の中で、前世療法は医師から受けなさいと明記しています。日本では国家資格がないので、催眠療法士の世界は無法地帯になっています。危険な状態でもあるのです。いいかげんなセラピーをされてかえって悪くなることもあるので、注意が必要です。資格についてあまりご存知ない方のためにもう少し説明を付加しますと、まず、医師や看護師や鍼灸師は国家資格であり、数年間の勉学のすえ国家試験を通過した人にだけ与えられるものです。そして、催眠療法士の国家資格というものは日本に存在しません。資格と称されているものはすべて民間グループによって個々に発行されているものです。例えば、あるアメリカの協会が発行している資格は、二日間簡単な講習を受けるだけで与えられます。こんな短時間で何もわかるものではありません。

インスタントカウンセラーに要注意

家電製品の販売員だった人が心理カウンセラー業に転職したり、カウンセラー業に人気が集まっているようです。たとえば、昨日まで証券関係の仕事をしている人があるときからヒプノセラピストになったりも可能です。生理学、医学、薬理学、病理学の勉強もほとんどないままで、催眠療法に携わる危険性を考えて頂きたいです。前世療法で有名なブライアン・ワイス医師も「前世療法は医師によって施術されるべきもの」と著書の中で述べています(『前世療法2』PHP出版)また、通院中や服薬中の方が、体調変化を起こした時に、こうした民間セラピストは責任をもって対応できるのか疑問です。もし、病気、メンタルの症状を改善することを目的として受けるのであれば、医師による催眠療法を受けて下さい。

加害者意識と被害者意識

加害者意識と被害者意識はどちらも有害で人生を破壊する事に気づく必要があります。加害者意識も被害者意識も、どちらも自分に破壊的に作用します。被害者意識というのは、まわりの人が私にひどいことをしてくるという怒りと恨みと悲しみです。加害者意識というのは、「あのときこうしておけばあの人は幸せになったのにできなかった。私のせいだ」という気持ちです。これは自分への怒りと恨みと悲しみです。潜在意識には自他の区別がないので、どちらもマイナス作用をもたらします。自分を許し、他人を許すことができるようになるとさまざまな苦脳や病気が改善していきます。そのための考え方の工夫を学びましょう。心理療法としての催眠療法・前世療法によって、意識のブレイクスルーをもたらし、憎しみを手放し、許せるようになります。催眠療法は医師の資格を持つセラピストから受けるほうが良いです。その理由は、第一に催眠療法士の国家資格が日本では存在しないため、誰でも簡単にサロンを開業しても違法にならないという現実があります。

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