愛着障害

大学生、あるいは社会人になった息子、娘が、 何か困難にぶつかるたびに母親に電話やメールで、
「死にたい、もう耐えられない」と相談するので、 両親が心労を重ねているという事例が増えています。

本人様の心の苦しみもさることながら、 親御さんのお苦しみも拝察いたします。
本人が遭遇したできごとをどう考え、 どのように解釈するかということ、
また、意志決定や行動をどう成長させるかが重要になってきます。

そのような泣き言のメールがきたときや、 電話が来た時は、少々理屈が合わないことや
理不尽なことが書かれていたり、言われたとしても、
反論をせずにできるだけ聞き役に徹して、 まずは胸のうちの思いを全部吐き出させてあげることです。

「死ぬほどつらい」などの言葉がぶつけられたら、 共感を表現して、
今の状態を受け止めてあげればよいと思います。

しかし、あまりにも生活が乱れている場合、 あまりにも様子がおかしい場合、
あまりにも言動がおかしい場合、などは
急性期的に服薬治療が必要な場合もあります。
精神科の専門医を受診する必要があるケースもあります。

境界性パーソナリティ障害(情緒不安定性パーソナリティ障害)を
発症していることもあるからです。

愛着障害を背景としている依存の場合、 親としての心労は計り知れないと思いますが、
過度に心配しすぎず、振り回されないで、

心から信じてあげて、少し心理的な距離をあけて じっと見守ってあげることが、
本人の精神的な成長につながります。

「困ったことがあればいつでも相談に乗るし、話も聞くからね。
あなたのことを信じているし、いつも味方だからね。 生まれてきてくれてありがとう。
あなたのことを愛しているよ。」

こういった言葉を、面と向かって言うには照れがあるかもしれませんが、
親が子供に伝えるべき最も重要なメッセージです。

心の中で思っているだけではなく、できるだけ、言葉として伝えてあげて下さい。
しかも、一度だけでなく、機会があるごとに何度も伝えましょう。

幼い頃の接し方に失敗したと思われる場合は、 特に重要となってきます。
「こんなに大人になった息子、娘に向かって」と、 なかなか難しいかもしれませんが、
親の愛情を子供がきちんと受け取れたときに起きる奇跡は、 現実にいくらでもあります。
そして、適切な心理療法を受けさせるように誘導することが大切です。

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