心理療法の仕組みと思い込みという暗示

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パニックは脳の誤作動、うつは脳の風邪。こういう表現をよく精神科医や心療内科医は使います。これは解決策を提示していない少し無責任な言葉です。誤作動の修正の方法や、脳の風邪を治す方法がないのですから。それで対策は薬で抑えること…となりますからね。しかし、実際には、心の在り方、思考パターン、物事への反応の仕方、人生脚本といった、本人の思考の内容が影響しているのです。

うつ病もパニック障害も心理療法で治る

「パニック症状が出たらどうしよう」という恐怖心があり、それが、予期不安になって、苦しめます。この恐怖心の実態はセリフです。こういう心の独り言を無意識に言っているので、それが身体に影響してきます。認知行動療法や催眠療法ではこの心の声を修正します。「私の心はいつも安心と平和に満たされている」という自己暗示のセリフに置き換えていきます。こういう訓練は筋力トレーニングのようなもので、繰り返し、毎日、行う必要があります。こういう自分への言い聞かせを毎日実行することが大切です。一番よいのは催眠療法を受けて潜在意識の奥深くにこのセリフをインプットしていくことですが、自分でもこれは自己暗示法として行えます。催眠療法の利点は、パニック症状の原因をトラウマに探求することができる点です。こういう探求をすると意外な心のトラウマが、あるきっかけでパニックとつながったのがわかるようになります。すると、その症状が出なくなってしまいます。

催眠で体のこわばりや肩こりがとれます

これは暗示によって全身の筋肉の不自然な緊張がとれるからです。催眠療法を受けてから肩コリが消えたという体験談も多いです。 自分にプラスの暗示を入れて、マイナスの暗示を次第に消していく練習に取り組んで見てください。心のこわばりも体のこわばりも緩和できるのです。
これだけでも大きな成果が出る方法なので、ぜひ、やってみてください。人間は誰でも催眠にかかっています。思い込みという暗示にかかっています。自分で作り出した強固な暗示です。心理療法で大事なのは、まずは、すでにかかっている暗示から自分を解放することなのです。自分がどんな思い込みや固定観念にとらわれているかを自分なりにみつめなおすことから癒しがはじまります。ものごとの受け止め方が否定的であるために、みずから、心を苦しめて、心身を病む人は多いです。これを認知のゆがみといいます。何でも悪い方に悪い方に結果予測を立てる、「悲観的予言」、一度、失敗したら、その失敗をすべてにあてはめて、何でもマイナスに考えていく「過度の一般化」、など数種類ありますが、一言で言えば、ものごとの受け取り方が否定的であるということです。これらの認知の歪みをトレーニングにより、健全化することで薬は不要になります。

ほとんどの人はマイナス思考が常習化している

多くの人は自分がうつ病であるとか考えることもなく、気持ちが時々沈んだり不安感に苛まれても、流されるままに暮らしています。心理療法について学んで、プラス思考の大切さを知っても、習得には努力が必要です。一般的には、人は無意識のときプラス思考にする考えがなくて、ひたすらマイナス思考に浸っているものなのです。その状態がふつうの人の一般的な状態です。つまりほとんどの人はマイナス思考に支配されています。そのために運が開かず、自己実現できないのです。それが過度になると、マイナスが強くなりすぎて、うつ病をはじめとするメンタル疾患になったりします。この事実を自覚し、「意識する自分」を覚醒させて、自分の心の活動をもう一人の自分が自覚している状態を維持することが大切です。この状態をマインドフルネスといいます。マインドフルネスは訓練次第で習得できるものです。それが身につくと、人生や運命を自分の思い通りに創造していけます。努力は必要です。心のつぶやきと、口ぐせを変えていくことで、それはできます。

セルフトークをコントロールする

良いフレーズを自分用にたくさん用意しておき、心の空白ができたら、すぐにその背景に戻るようにしましょう。心にプラス想念の背景がたえずあり、目前の仕事や思考がすんだら、心はただちにその背景にたちもどり、そこに落ち着くように練習していきましょう。「すべてはうまくいっている」「どんどんよくなる」「なんとかなるなる」など、いろいろな言葉がありますが、自分に最適な言葉を自分専用の呪文にすると良いですね。マイナス想念は意識して除去し、プラス想念を意図的に心に浮かべる工夫を続けていきましょう。禅から生まれた本来のマインドフルネスをベースにしたACTなどの心理療法では、意図的にプラス思考を生み出す努力を含んでいません。むしろ、観察を通じ、善悪正邪を超えた禅的境涯をめざすものです。それは最終的には善悪を超えた善にむかうのです。しかし江戸時代の名僧、白隠禅師は「正念継続」を指導していました。正しい念とは何でしょうか?

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