不快なものに焦点をあてないほうがよい理由

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生きていれば誰でも不快なもの、不愉快な出来事はあります。それをじっと考えたり、悩んだりすることも多いでしょう。しかし、潜在意識の働きからいうと、それは考え物です。潜在意識は検索エンジンのようなものです。「なぜ、できないのだろう?」と検索すると、できない理由ばかりが検索結果に並びます。「どうしたらうまくできるだろうか?」と検索すると、できる方法が検索されるのです。

潜在意識はその人が考えるものを引き寄せる

不快なものを考えていると、再び、不快なものが引き寄せられ、再現されることになります。反対に、快適なもの、幸運、至福を考えると、快適なもの、幸運、至福が再び目の前に引き寄せられます。これが引き寄せの法則であり、潜在意識の働きです。潜在意識に入った暗示が現実化されるという催眠療法の原理もここからきています。感謝できること、喜ばしきことに意識を向けてそれに思考の焦点を当てていきましょう。すると、それが拡大再生産されていくので、ますます感謝できること、喜ばしきことがあなたの身の回りに増えていくのです。反対に、不満、自己卑下、不愉快なことにあなたの意識の焦点があたっていると、そのような類似の現象があなたの身の回りに拡大再生産されていくことになるのです。不快なものではなく快適なものに意識の焦点を当てるのです。あなたにとって感謝できることはなんでしょうか?

素直の本当の意味を知っていますか?

自分に素直になるという表現があります。これを自由気ままに生きるという意味にとらえる人もいますが、素直と気ままは、まったく違います。素直という言葉の真意は、感情や気分のままに言動するという意味ではありません。素直とは、「素朴で素直」という言葉があるように、正道に対して従うという意味です。あるべき道、進むべき道、正しき道に対して、それをまっすぐに進むものが「素直」です。素直でないと、たとえばどんなことになるかというと、本をいくら読んでも自分が変わりません。「私は自己啓発本をたくさん読みましたが、何も変わりませんでした」という人がいますが、このような人の特徴は、本に書いていることを素直に実行していない点にあります。たとえば、ある本に「成功する三原則」が書いていたとします。素直ではない人は、その三原則を読んでも実行をしないのです。仮に実行しても、三つのうち、自分に心地よいものだけを取捨選択して、それだけをやるのです。

ほとんどの人が引き寄せの法則を活用できない理由

ダイエットの本に、よく食べ、よく運動し、よく眠ると書いていたとすると、よく食べ、よく眠るだけを実行し、苦手な運動はしません。食べて眠れば、太るだけです。とある経営コンサルタントの本に、成功三原則は、「勉強好き、素直、プラス思考」と書いていますが、このうちひとつでも欠ければ当然、うまくいきません。素直な人は、全部、素直に実行するので、本を読めばどんどん吸収して伸びていくのです。私たちは、年齢を重ねるに連れて、素直さを失って凝り固まっていく傾向があります。素直になる努力は、一生、続けていくべき心がけの一つであるといえるのです。

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