オキシトシンなど脳内ホルモンは認知の歪みをとれば整う

セロトニン、ドーパミン、βエンドルフィン、オキシトシンなどの脳内ペプチドまたは脳内ホルモンと呼ばれる物質が、心の状態に関与していることはご存知の方も多いと思います。抗うつ剤などの精神科のお薬は、脳内でこれらの物質のどれかを増やしたり、分解されるのを遅らせたりして、心の症状を緩和しようとします。こういう話を知ると、「不足している脳内物質を薬で一生補うしか治らない」という誤解をする人がいます。

一生、薬に頼る必要はなく、認知の歪みを改善すれば心は癒える

薬物への誤解はかなり蔓延しています。精神科医の説明不足もそれを助長しています。これだと、自分の心の苦しみを除去する唯一の道具が、抗うつ剤などの薬という話になってしまいます。この発想がどんどん進むと、薬がどんどん増えて、10も20も錠剤を飲んでいる患者になってしまいます。医者も、患者が何か相談すると「じゃ、薬を増やします」となる医者が日本にはまだ多いのですから、無理もありません。脳内ホルモンを薬物で調節するという思想の行きつくところは、ドラッグ信仰です。違法なドラッグに手を出す芸能人などと同じ末路となります。副作用の多い薬物に依存しなくても、心の持ち方を変えると、脳内物質は自分の力でコントロールできるのです。この事実は医学的にも脳血流検査で検証されています。だからこそ、「うつ病への認知行動療法」は保険で受けられるようになったのです。心の中の言葉を変える訓練で、脳内物質は正常に分泌されるようになります。薬物療法をやめられなかった重度の患者でも、この訓練で、薬を全部やめたケースも多いです。

手間のかかるカウンセリングをする医師は少ない

日本では手間と時間のかかるこの訓練をやってくれる医師がほとんどいないし、診断名によっては保険も効かないので、一部の医者しかとりあつかっていないのです。「ありがとうございます」「すべてはうまくいっている」「なんとかなるなる」「私にはできる」「絶対にできる」今日、あなたはこんな言葉を自分の心にしっかりとくりかえしましたか?そうすれば必要な脳内物質がどんどん出るようになっていきます。愚痴、不平、不満、悪口、泣き言、ダメだしは脳内物質を枯渇させますので、やめましょう。近江商人は滋賀県の商人で江戸時代に全国に商売を広げて成功しました。近江商人の家訓が、「売り手良し、買い手良し、世間良し」の「三方良し」の思想でした。個人の幸せに置き換えると、「自分もよし、相手もよし、社会もよし」ということです。三方のうち、どこか一方でも心を閉ざしていると、潜在意識のパワーはその分だけ落ちます。「潜在意識には主語がない」からです。

親切心はオキシトシン分泌を高め心を平安にする

誰かに対して冷淡であることは自分に対して冷淡であると同じ意味を持つのです。そして、親切心を発揮しているとき、脳内ではオキシトシンが分泌されます。このホルモンは精神の安定、安心感をもたらし心を癒すホルモンです。その意味でも他者への思いやりというのは大切です。「親疎の別」や「優先順位」はあってもよいですが、完全に心を閉ざすのはマイナスです。自分に愛を向けてあげましょう。まわりの人に愛をむけてあげましょう。そして、広く社会にも「三方良し」の意識です。自分が困窮していると自分以外が見えなくなりますが、そういうときこそ、潜在意識のパワーを最大限に発揮して自己救済をする必要があり、それが「三方良し」の意識なのです。「自分もよし、相手もよし、社会もよし」は潜在意識が正しく幸運力を発揮しているかのチェックポイントです。潜在意識に入った言葉やイメージが現実になっていきます。どんな状況であっても、自分へのダメだしや愚痴、不平不満は言わない。それ以上に感謝できることに目を向けましょう。あなたは誰かのために生きていますか?大切にしている人は誰ですか?その人の笑顔のために自分をもっとすばらしく、高めていきませんか。誰かのために生きる人の周囲には、同じ波長の誰かのために生きる人が集まります。類は友を呼ぶのです。

生き方や価値観が脳内ホルモンのバランスを決定する

自分も他者も尊重できるバランスのとれた認知を育めば、脳内ホルモンの分泌も適正化されます。親切な心になるとオキシトシンの分泌が増加し、精神が安定してくることが明らかになっています。そんな人の周囲では足をひっぱるということは起きてきません。支えあい助け合いするのみです。自分だけのために生きる人の周囲には、やっぱり自分のことしか考えない人が集まります。類は友を呼ぶのです。そこでは足の引っ張り合い、奪い合いになります。隣人愛とか親切というのは、単なる道徳というよりも潜在意識から見た、自分を救う意識の持ち方なのです。これが前提にあってこそ、「ありがとうございます」「すべてはうまくいっている」「どんどんよくなる」「なんとかなるなる」「わたしにはできる」という言い聞かせが最高の効果を生み出します。そのような精神状態は、脳内のホルモンバランスも整えるのです。そのように認知の歪みを解消していくには、時間をかけてカウンセリングして、一つ一つ、段階を経ながら育てていく治療が大切となります。

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